幅広い年齢層や他職種の人も積極的に採用している介護業界でも、その選考過程は他の業界と同様に書類選考から始まる。履歴書や職務経歴書を希望する事業所に送付するが、転職を成功させるための書類の作成にはいくつかのコツがあるので紹介しよう。
まず大前提となるのは、書類の記載内容にウソがあってはいけないということだ。採用過程でウソが発覚すると採用されない可能性が非常に高くなる。仮に、ウソをついたまま採用された場合でも、勤務中はずっとウソをつき続けることになり、苦しい立場になるのは自分自身だということを覚えていてほしい。自分の経歴に不安材料があったとしても、素直に応募書類を作成した方が、長い目で見れば自分のためになるのだ。
それから、応募にあたり資格の有無も気になるポイントだろう。確かに資格を取得していれば有利に働くが、実は取得していなくてもチャンスはある。なぜなら、介護の仕事には無資格でできるものもあるし、勤務を通じて資格取得をサポートしてくれる介護施設もあるからだ。そのため、勉強に対する意欲さえ伝えておけば、好印象を与えられるだろう。これは、同様に介護業界での勤務経験の有無にも言えることだ。資格と同じで経験者のほうが有利ではあるが、決して不採用になる材料にはならない。介護施設には、未経験者を受け入れて教育していくシステムがあるので、あまり神経質にならないことだ。
原則として、応募書類をきちんと作成すれば書類選考で不採用になる可能性は低いだろう。ただし、書類は丁寧に書き、応募締め切りに遅れないように発送するようにしよう。